この諏訪圏域に青年会議所が誕生してから本年で50年目を迎えます。1962年の岡谷青年会議所発足に始まりましたこの地域の青年会議所運動は、その時代の社会の要請に的確に応え、活発な活動を続けてまいりました。その中で、連綿と引き継がれてきたものが「諏訪はひとつ」という想いです。岡谷、茅野、諏訪、下諏訪の4つの青年会議所は「諏訪はひとつ」という共通の目標を掲げながらそれぞれに活動を行ってきましたが、2001年に地域主権の次に来る地域間競争に勝ち抜き、「他にない、他がやらない、他でできない特色ある地域」を創り、他の地域に負けない体制を築きあげる為、4つの青年会議所は統合という決断をいたしました。そして2010年、我々は創立10周年という節目の年を迎えるにあたり、創始の想いに立ち返り「2010年代運動指針」を掲げました。その中で、「諏訪はひとつ」を実現する為の2015年までのロードマップにおいて、「広域的な活動の中からその可能性を見出し、各地域の特色や強み、価値を活かした事業を展開し、検証することで諏訪圏独自のまちづくり(諏訪圏ブランド)を創出する。それにより、諏訪圏域の未来に対して明るい夢を描いていく。」と謳っております。2012年の(公社)諏訪圏青年会議所は「己を知る」ことから、自分自身と向き合うこと、この諏訪圏域と向き合うことで、弱さや問題点、そして新たな強みや価値を見出していきます。そして、自分自身の成長の為、この諏訪圏域の発展の為に目的意識を持った活動を実践していきます。
メンバー一人ひとりが、そしてこの諏訪圏域が無限の可能性を秘めた存在と捉えることで、成長し続けることができるリーダーへ、そして成長し続ける諏訪圏域へと繋がると信じます。本年はメンバー全員が運動指針を念頭に置き、「諏訪はひとつ」を実現するために、一歩前進する一年としていきたいと思います。
また、昨年公益社団法人格を取得し、公益社団法人諏訪圏青年会議所として、新たな一歩を踏み出しました。先輩方から受け継いだ地域への愛情は変わることなく、更に期待され、信頼される青年会議所へと成長していくことが必要だと考えます。公益社団法人として、我々は公の利益の為に活動することを約束いたしました。だからこそ、これまで以上に常に問題意識を持ち、その問題を解決する為にどうすれば良いかという目的を持って活動することが大切だと思います。明確でブレない目的を持ち、自信を持って活動することで地域からより信頼される団体へと成長していけるのです。諏訪圏域の明るい未来像を描き、進むべき道を模索し続け、新たな道を自らの手で切り開く。それができるのは我々青年であり、公益社団法人格を取得した諏訪圏青年会議所だと信じています。
自己の成長への行動は自分自身を知ることから始まると思います。それは、自分自身の中にある弱さや甘えと否応無しに向き合わなければならず、どうしても避けて通りがちです。しかし、そこを避けてばかりいたのでは成長は望めません。我々は青年会議所のメンバーとして、自身の成長の為、家族の為、会社の為、地域の為、日本の為に立ち上がった地域のリーダーたらんとする青年です。周りの環境や人に責任を転嫁するのではなく、真摯に自分自身と向き合い、弱さや甘えを自覚し、克服するよう努力する。そうすることで、人は成長できるのだと思います。
その為には、課題を自分自身の中に持つことが必要です。自分自身を真摯に見つめ直し、自分の弱さや甘えを露にし、それを克服するという目的が生まれることで、一つひとつの行動に自然と意味が出てくるのだと思います。目的を持ち、正しい判断を行い、決断し、力強く行動することで成長へと繋がります。そんな人材が増えることで、青年会議所は歩みを止めることなく成長し続けることができるのではないでしょうか。互いを高め合える環境、それが青年会議所なのです。
更に個性や特色を活かした地域づくりが進められている昨今におい 更に個性や特色を活かした地域づくりが進められている昨今におていて、、これこまれでまで以上以上に地に域地域ののリリーーダダーーの必の要必性要性と育成の重要性が高まってきています。青年会議所には自分自身が成長できる環境と、互いに高め合える仲間がいますが、そんな環境に身をおきながらも、成長できる機会を自ら逸してしまうメンバーが多いのも事実です。自らの更なる成長の為に、そして成長し続けるJCである為にも一人でも多くのメンバーがこの貴重で限られた期間を謳歌できるよう、諦めることなく会員拡大活動をしていきましょう。また、この諏訪圏域の明るい未来の為、持続可能な成長し続ける地域であるためにも、自らがリーダーたらんとする気概を持った、志を同じくする会員を拡大していきます。会員拡大は青年会議所メンバー全員で行う基本運動であります。一人ひとりが己を律して魅力的な人材であり続けること、そして、諏訪圏域にその魅力を伝え続けていくことで「諏訪はひとつ」という想いを拡大していきましょう。
経済の発展とともに世の中が合理化され、人と接しなくても快適に暮らせるようになり、自分のこと以外に無関心で事なかれ主義が見受けられ、地域の大人と子どもが接する機会が少なくなってきています。子どもは地域の希望であり、未来です。これからの諏訪圏域の未来の為には各地域における地域の大人と子どものコミ
ュニティの再構築が必要です。
その為にも我々は責任世代として、次世代を担う子どもが地域をより身近に感じられ、地域への愛情を育むことができるよう「地域で子どもを育む環境」を残していかなければなりません。諏訪圏域6市町村それぞれの地域において、地域の大人が夢や希望、好奇心を持って人生を歩んでいる姿を魅せることで、子どもは夢を抱き未来への無限の可能性を信じる気持ちが育まれていくのではないでしょうか。そして「地域で子どもを育む環境」を残すことこそ、この諏訪圏域が持続可能な成長し続ける地域になり得る為の第一歩だと思います。
また、子どもが夢を描き、自分の未来の可能性を信じていくためには、我々大人が夢は叶うものと強く信じて語れなくてはならないと思います。「夢」という言葉は、儚いこと・頼みにならないこと・現実から離れた甘い考え、と日本の辞書には書かれています。しかし、外国の辞書で「dream」という言葉は、叶うもの・強く願えば現実になるものと書かれているのです。子どもに対して夢を持てと我々大人は言いますが、無意識の内に脳に刷り込まれた大人の夢のイメージによって、心の奥底ではその言葉が儚いものだと感じているのではないでしょうか。最初から頼みにならない、叶うはずがないものだと諦めてはいないでしょうか。我々、地域の大人が夢を抱き、諦めない心で努力することを怠ることなく生きる姿を魅せていきましょう。
この地域に青年会議所が誕生して以来、「諏訪はひとつ」という想いは連綿と引き継がれてきました。しか
しながら、2004年の6市町村合併の破綻を期に、「諏訪はひとつ」という声を聞く機会が少なくなったの
が実情であります。それでも我々、(公社)諏訪圏青年会議所は2010年代運動指針において、行政枠にと
らわれること無く、「共通のふるさと」である諏訪圏の未来像を共有することこそが「諏訪はひとつ」である
と定義し、この圏域6市町村それぞれの地域と広域とが連携しあう、共存共栄のまちづくりを住民自らの手で
行っていくと宣言しました。
本年はこれまでの各地域に根ざした活動を実践し、地域への愛情を育み、より期待され信頼される団体へ成
長できるよう、各地域活動を積極的に行っていきます。更に、広域的な委員会活動と連携し、各地域の問題点
や現状そして未来を語り合うことで、地域での活動と広域での活動とが共存共栄するまちづくりの可能性を模
索していきます。各地域部会はそれぞれの地域のメンバーが自分のまちと真摯に向き合い、語り合う場である
べきです。そうすることで、この圏域内を広域的な視野に立つことで見えてくる新たな可能性と各地域で取り
組むべき課題とがより明確になり、地域と広域が共に栄え在り続ける諏圏へと繋がると考えます。
かつて、この地域は製糸業から精密機械工業へと華麗な転身を遂げ、その時代の流れを読み、変貌することで新たな価値を常に生み出してきました。この諏訪圏域は変わることで成長し続けてきましたが、地域経済はかつてない危機に直面し、成長するどころかその存続すら危ぶまれています。地域間競争の時代を迎え、地域独自のまちづくりが求められる現代を生き抜く為には地域が力をつけなくてはなりません。地域の力の源は地域資源です。地域資源は貴重な共有財産であり、地域の人々の誇りや、地域づくりの大切な資源としての活用が期待されています。そしてこの諏訪圏域には、歴史や伝統から積み重ねられてきた地域独自の文化があります。それこそが地域の大切な資源ではないでしょうか。
先ずは、我々自身が自らのまちの歴史や伝統、文化を見直すことで、改めてその価値を評価し、そこから地域に対する誇りや郷土愛が育まれ、新たな価値の創造へと発展していくことができると考えます。そこには必ずや先人達の息吹や歴史の重みを見出すことができるはずです。それこそが地域を地域たらしめているアイデンティティであり、魅力あるまちづくりに欠かせない要素だと思います。我々一人ひとりがこの地域との絆を再確認し、しっかりと結び直すことで、この諏訪圏域への愛情と誇りを改めて認識することができるでしょう。そして、それぞれの地域から創出されたアイデンティティを比較、検証することで、この諏訪圏域の新たな価値を創造していきます。
世の中の合理化と共に、地域では無関心が蔓延し人間関係の希薄化が進行する中、自己中心的な生き方が広がりつつあります。また、この諏訪圏域は地形的にも生活圏においても一つのまちとして捉えられていますが、
そのスケールメリットを活かすことができず、それぞれの地域や特定の場所での活性化策がとられており、その効果も一過性のものになることが多いように思います。
このような地域の問題を解決していくためには、各地域の資源や産業などの様々な分野の結びつきの糸を張り巡らし、誰もがその糸を手繰り寄せられるような環境がこれからのまちづくりには必要ではないでしょうか。各地域に点在する地域資源や産業を有機的に連結させることで、新たなネットワークを構築し、協働の主体となる環境づくりを目指します。そうした仕組みを整えていくことで、持続可能な社会へと繋がるのだと考えます。
そして、地域の枠を超えた様々な性格を持ったコミュニティが模索され、多様なコミュニティが生まれることで、広域的に人と人、地域と地域が結びつく諏訪圏独自のまちづくりとして一つの姿を創出することができると思います。
東日本大震災、長野県北部地震を経て感じたことは、震災直後にどう行動するかという、初動の大切さと、防災の意識を持つ重要性でした。そして、それは行政の力ばかりを頼るのではなく、我々青年会議所が持つネットワークを利用して、外部からの支援をいかに受け入れるかというシステム作りの重要性でありました。支援物資のルートをいち早く確保し、支援物資を集め自ら現地へ届けに行く、その行動力とネットワークは災害時の初動において大きな力を発揮したと思います。また、諏訪圏域外において災害が発生した時に被災しなかった我々がいかに支援していくのかというアクションプランの必要性も強く感じました。この地域においても、近い将来、大きな災害が起こりうる可能性が高まり、それに対する備えの重要性は誰しもが感じるところであり、更に、今の状態は今後どこで大きな震災が発生してもおかしくありません。
そのような現状を踏まえ、本年は青年会議所の持つネットワークを最大限利用して、有事の際に有効に活用でき、更なる連携がとれるよう災害復興支援マニュアルを改訂し、いち早くニーズに応えうる環境を構築していきます。そして、防災、減災への意識の向上を図る活動を行い、「共助」の気持ちをこの地域に根付かせ、この6市町村と青年会議所のネットワークを活用した共に助け合う「広域共助」の精神を発信していきます。
昨年、我々は公益社団法人諏訪圏青年会議所となり、公益社団法人として歩み始めたばかりですが、先輩方から受け継いだ地域への愛情は変わることなく、更に期待され、信頼される青年会議所へと成長していくことが必要だと考えます。
その為にも公益社団法人として、1年間の事業計画を綿密に組み立て、ブレることのない目的設定をし、委員会活動の一つひとつが点ではなく線で結ばれ、一つのストーリーとなるよう活動していきます。そうすることで、目的達成の検証を確実に行い、次へと繋げて行くことで、成長し続けることのできる組織になりえるのだと思います。
そしてガバナンスの強化と、知的財産権等のコンプライアンスに基づいた適正な事業及び組織運営を行い、社会的に説得力を持った運動を展開するために、コンプライアンスの審査を含めた公益財政審査を行い、公益性と透明性に優れた、社会の付託に応えうる運営を確立していきます。また、財政面においても会計基準に基づいた運営を行い、各事業の費用対効果と相対支出の視点により、審査することで、公益性の担保を実現していきます。
また、組織の運営において重要なことは意思の疎通であると思います。以心伝心の仲というのが理想ではありますが、なかなかそうはいきません。そして、情報の共有は円滑な組織運営において欠かせないものでありそれを怠ると組織は機能しなくなります。だからこそ、「伝える」のではなく「伝わる」コミュニケーションを心掛けることが必要です。「伝える」とは、一方通行で単に「言った」だけであり、相手が理解してくれたと思いこんでいる状態です。「伝わる」とは、相互通行であり、お互いに理解し合った状態のことを言います。効率的な組織運営の為に、そして信頼される団体である為にも情報の共有を確実に行える、「伝わる」コミュニケーションを実践していきましょう。
ここ3、4年において、経験豊富なメンバーが少なくなり、入会3年未満のメンバーが増えてきました。新たな風を入れるという点において、大変喜ばしいことではありますが、青年会議所活動に対する考え方や先輩方から受け継がれてきた伝統をしっかりと伝承していかなければなりません。そして、公益社団法人として公益目的事業のあり方やその意義を伝え理解することが、必要なのではないでしょうか。
その為にも、公益社団法人としての新たな一歩を踏み出すこの時に、アカデミー研修を開催し、公益に寄与する団体としての責任と、目的意識を持つことの重要性を学び、先輩方から受け継がれてきた伝統をしっかりと伝承していきます。
また、既存のツールに囚われることなく、新たな手法やこれまでの各メディアの活用も積極的に行い、この諏訪圏域の未来を切り開く我々の運動を広く、タイムリーに圏域内外に発信していきます。そして「伝わる」情報発信を心掛け、更なる青年会議所運動の拡大へと繋げていきます。
甚大な被害を受けた東日本大震災により、原子力発電所の安全神話も崩壊し、放射線という見えない敵と戦いながらの復興はこれまで経験したことの無い、先の見えないものになってきました。そして、日本全体に漂う失望感とどうしようもない不安感を感じずにはいられません。しかし、これまでの歴史を振り返ったとき、国難と呼ばれた江戸末期の幕府崩壊と明治維新、そして第二次大戦終戦直後のガレキと化した戦後の状況を我々日本人は乗り越えてきました。この2つの共通点は、情熱ある青年が中心となって復興と更なる成長を遂げたことです。そして、危機の最中にあって日本という国の一体感を失わず、国民が一丸となって英知と勇気と情熱を惜しみなく復興へと注ぎ込み、成長し続けてこられたのは、当時の日本が進むべきビジョンを明確にもっていたからだと思います。
我々青年が進むべき未来へのビジョンを掲げ、目的を持って力強く活動することが、今こそ必要だと思います。日本の力強い復興と更なる成長の為に、そして活力ある地域である為にも、「諏訪はひとつ」という想いを胸に、己を知り成長し続ける人材となり、まちを知り成長し続ける諏訪圏を目指して活動していきましょう。